サービス業の請求管理をシステム化するときに失敗しない方法
保守契約や経営支援、コンサルティングなどのサービス役務型の業務を提供する企業では、請求管理をシステム化するには、少しコツがいります。
サービス業を営む中小企業において、請求管理をシステム化する企業がよく失敗するパターンをご紹介しながら、請求管理システム導入で成功するためのアドバイスをさせていただきます。
失敗パターン 1
業種に合わない請求管理システムを導入してしまう
有名な請求管理システムでは、サービス業のような複雑な売上計上には未対応のものが多く、商品の販売などに特化されています。請求管理ソフトでの作業は、商品の納品時もしくは月末に請求書が発行され、その後にお客様の入金があったら、請求管理ソフトで入金消込を行っていきます。
このような、商品の販売に特化された請求管理システムを導入した場合、サービス業の売上計上に合致しない場合があります。例えば、機械の保守管理などの業務です。
機械の保守管理では、1年契約のように長期で契約をし、請求は1年分で、お客様には1年分を一括でお支払いを頂きます。その後、便器的に月1回という具合に定期的に保守業務を行います。
このときに、上記のような商品の販売に特化された請求管理システムであれば、請求処理は可能なのですが、サービスの提供を毎月行うという売上按分機能が含まれていないので、会計処理で困ることがあります。
もし請求管理ソフトに売上按分機能がなければ、経理担当者は請求管理ソフトの入力の他に、Excelなどの表計算ソフトを使って、お支払い頂いた代金を「売上高」と「前受金」に分割して把握するという作業が別途必要になります。
経理担当者が、この仕組みを理解していて、しっかりと管理ができるのであれば、300件ぐらいまでは対応できると思いますが、業務の属人化は免れませんので、経理担当者に何かあったときに要注意です。
失敗パターン 2
経理の仕組みづくりに弱いパッケージソフト業者に依頼をしてしまう
サービス業を営む中小企業で、請求管理ソフトを導入する場合は、ベンダー選びで会社の経理の仕組みづくりまで考えてくれるソフトウェアベンダーでないと、導入した請求管理ソフトがうまく機能しない場合があります。
売り切り型のパッケージソフトを「安かったから」という理由だけで購入して導入したものの、経理の業務の流れをそのパッケージソフトに合わせる必要があるので、営業担当者や経理担当者と馬が合わずに、一部の業務しかシステム化できなかったり、最悪パッケージソフトが無駄になってしまうことがあります。
そういった無駄を省くためにも、最初は経理の仕組み化を考えてくれるベンダーに依頼をすべきでしょう。
請求管理ソフト選びの注意点
サービス業の会社が、請求管理ソフトを導入する場合は、次のことに注意してください。
- ご入金頂いた代金を「売上高」を按分し「前受金」の管理ができるかどうか?
- 請求管理システム導入時に、ソフトウェアベンダーが、経理の仕組み化について詳しいかどうか?
ディータイドの請求管理システム導入の流れ
ディータイドでは、定期請求管理に強い請求管理Bsup(債権債務管理システム)をお客様に導入する場合は、次のことを実施しています。
- ヒアリングを通じて、お客様の請求を把握
- 請求の内容などから経理の課題を発見
- 実績を基にして、経理の課題を解消プランの策定
- 費用対効果を考慮したシステムをご提案
請求管理のシステム化なら、提案力と実績のディータイドにお任せください。