前受金とは

前受金とは、商品やサービスを提供するよりも先に頂いた代金のことです。勘定科目は「前受金」です。

前受金を現金で受け取った場合の相手科目は、「現金」となります。銀行振込で受け取った場合の相手科目は、「普通預金」や「当座預金」などとなります。

商品やサービスの提供が完了した日が売上計上日です。代金を頂いた日が、入金日です。売上計上日と入金日で、入金日が先の場合の代金を前受金と呼びます。手付金や着手金、回数券の代金なども前受金に該当します。

前受金のメリット

商品やサービスをまだ提供していない段階で代金の回収ができるので、このお金を仕入れの代金に充てることができるので、資金繰りが改善されます。また、代金の回収ができないというトラブルを防ぐことができます。

前受収益との違い

前受金に似た会計用語で、「前受収益」というものがあります。前受金と前受収益の違いは、「継続性のある役務提供か」によって異なります。継続性のあるサービスの代金が先に支払われた場合は、前受金でなく前受収益を用います。

前受金の売上計上

前受金を売上高に勘定科目を振り替えるタイミングは、商品やサービスの提供が完了した日です。商品やサービスの代金分を、勘定科目を「前受金」から「売上高」に振り替えます。

前受収益の売上計上は、前受金・前受収益と売上計上をご覧ください。