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サブスクビジネスの会計処理の方法

収益認識基準

サブスクビジネスの売上は、顧客に商品やサービスを提供する役務の提供が行われたときに計上します。このことを収益認識基準と言います。役務の提供は、顧客が商品やサービスを利用できること、または利用できる状態にあることを意味します。

具体的には、以下の手順で売上を計上します。

・顧客との契約に基づき、役務の提供が開始された日を特定する。

・役務の提供期間を特定する。

・役務の提供期間を月単位に按分し、各月の売上高を算定する。

たとえば、1年間の利用料が12万円の契約の場合、役務の提供は契約締結日から1年間にわたって行われます。そのため、各月の売上高は12万円を12で割った1万円となります。

年額制などの複数月にまたがる料金体系の場合、顧客から受領した対価のうち、役務の提供が完了していない部分は前受収益として処理する必要があります。

前受収益は、役務の提供が完了したとき(収益認識したとき)に、売上高に振替えます。

仕訳例

サブスクビジネスの会計処理における仕訳例を以下に示します。

[売上と前受収益]

1月

売掛金   10,000円 / 売上高   10,000円

2月

売掛金   10,000円 / 売上高   10,000円

普通預金 120,000円 / 前受収益 100,000円

             売掛金   20,000円

3月

前受収益  10,000円 / 売上高   10,000円

4月

前受収益  10,000円 / 売上高   10,000円

5月

前受収益  10,000円 / 売上高   10,000円

6月

前受収益  10,000円 / 売上高   10,000円

7月

前受収益  10,000円 / 売上高   10,000円

8月

前受収益  10,000円 / 売上高   10,000円

9月

前受収益  10,000円 / 売上高   10,000円

10月

前受収益  10,000円 / 売上高   10,000円

11月

前受収益  10,000円 / 売上高   10,000円

12月

前受収益  10,000円 / 売上高   10,000円

ポイント

サブスクビジネスの会計処理においては、以下の点に注意が必要です。

・売上は、役務の提供が行われたとき(収益認識した時)に計上する。

・年額制などの複数月にまたがる料金体系の場合、前受収益として処理する必要がある。

サブスクビジネスの会計処理の重要性

サブスクビジネスの会計処理は、経営状況を正確に把握するために重要です。適切な会計処理を行うことで、以下のメリットが得られます。

・売上や費用の状況を把握し、経営戦略に活かすことができる。

・税務上のリスクを回避することができる。

・投資家や金融機関からの信用を高めることができる。

サブスクビジネスを展開する企業は、会計処理の専門家の監査法人に相談するなどして、適切な会計処理を行うようにしましょう

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